デアゴスティーニの実態

アーキ・ヴォイスのコーディネーターです。
先週、スター・ウォーズを見たこと、
衝動的に、デアゴスティーニの
「週間R2D2」を買ってしまったことを
お話しました。

今回の「週間R2D2」は
創刊号が2018年1月4日に発売されて、
全100号の予定のため、
完成は2019年11月28日となる予定とのこと。

値段も、創刊号は499円ですが、
2号目以降の通常価格は1,998円。
(内1号のみバッテリーのため4,980円)
全部で100号ということで
計算してみると・・・
499円(初回) + (1,998円 x 98回) + 4,980円
総額は20万1,283円となるようです。。。(汗)

コンプリートできるかどうかは
ちょっと自信ありませんが、
発売元のデアゴスティーニについて、
気になったので調べてみました。

下記サイトの記事が
とても参考になります。
誰しもの頭によぎる2点を中心に
デアゴスティーニのビジネスを
解説しています。

1.このマニアックな趣味の雑誌を
  いったい誰が買っているんだろう?

2.CMをあれだけ流しているが
  そもそもビジネスとして成り立つんだろうか?

「実は巨大出版社だった
 デアゴスティーニの
 堅実すぎる事業モデルとは?」
 https://hbol.jp/95866

上記の記事をかいつまむと・・・・

・デアゴスティーニ・ジャパンは、
 イタリアのデアゴスティーニ社の日本法人。
 意外なことにその母体は、イタリアの
 地理学者(ジョバンニ・デ・アゴスティーニ)が
 世界地図普及を目的に1901年に設立した地図研究所。

・最初の分冊百科は「イル・ミリオーネ(東方見聞録)」で、
 毎号32頁×312号の地理辞典で、これが大成功。同時に
 第一号にしてパートワーク形式(分冊形式)を確立。

・その後、事業を発展拡大し、現在では
 イタリア本社を中心に世界33ヶ国に展開。

・デアゴスティーニ・グループの
 売上高は約1500億円とみられ、規模では
 日本のトップクラスを上回る巨大出版社。

・日本進出は1988年。第1号は、
 飛行機ファンのための「週刊エアクラフト」。
 1994年には「隔週刊クラシック・コレクション」が
 創刊号180万部、トータル1600万部の大ヒット。
(仮に500円で1600万部を売ると80億円の売上見込)

・購買層は40代が多いそうで、
 女性の購買者も3割ほど。
 近年のヒット作、70号かけてロボットを
 組み立てる「週刊ロビ」はすでに12万体が
 完成しているとのこと。

・日本での販売に関しては、商品化から
 全国販売までの間、地域先行販売が
 行われるケースがあり、その場合、
 静岡、宮城、新潟、広島等で
 テスト販売された上で全国販売されるとのこと。

以上、記事により、
長年の疑問が解決しました。

なお、これまでデアゴスティーニから
発売されたものは100タイトル以上
あるようですが、ユニークなものを
ピックアップしてみました。

・週刊 戦艦大和を作る
(創刊:2005年9月6日/全90号、
 2012年9月25日に再創刊)

・週刊 服部幸應の しあわせクッキング
(創刊:2007年1月16日/全101号)

・週刊 古代文明ビジュアルファイル
(創刊:2007年1月30日/全131号)

・隔週刊 地球の鉱物コレクション
(創刊:2008年1月8日/全120号)

・週刊 江戸
(創刊:2010年1月12日/100号予定)

・週刊 戦国甲冑をつくる
(創刊:2011年1月18日/55号/刊行中)

・週刊 日本の神社
(創刊:2014年1月28日/100号予定)

・隔週刊 マイ3Dプリンター
(創刊:2015年1月5日/95号予定)

すごいですね。
あまりのニッチさに舌をまきます。

調べている内に、
デアゴスティーニの実態は、
出版社というよりも、
読者がパーツを集めて学ぶので、
一種の教育事業なんだと
思うようになりました。