いよいよ東京オリンピック

By: t-mizo

アーキ・ヴォイスのコーディネーターです。

リオ・オリンピックも終わり、
次はいよいよ東京オリンピック。

今回、閉会式で披露された
「2020年の東京大会プレゼンテーション」
ですが、首相がスーパーマリオに扮し、
話題になりました。

ドラえもんやキャプテン翼など、
日本の人気キャラクターたちが登場し、
AR(拡張現実)の演出がなされるなど、
演出はモダンでスタイリッシュ。

海外からも評価が高かったと聞きます。
素晴らしいと思った半面、
個人的には少し違和感を感じました。

ところで今回、『君が代』のアレンジには感心しました。
作曲家でトランペット奏者の三宅純氏編曲で、
実際のブルガリアン・ヴォイスを起用しているそうです。
(ブルガリアン・ポリフォニーともいいます)

ちなみに、ブルガリアン・ヴォイスは、
ブルガリア地方の伝統的な歌唱法。
合唱の中で不協和音が多用されるところが特徴で、
発声方法も通常とは異なり、独立した旋律を
絡ませて哀愁を表現します。

「2020へ期待高まる!トーキョーショー」
https://www.youtube.com/watch?v=sk6uU8gb8PA

(ご注意!URLをクリックすると、
 YouTubeに飛び、音声が流れます。)

今後、東京オリンピックに向けて、
さまざまな動きが加速していくのだと思います。

ちなみに、五輪閉会式の
東京大会プレゼンテーションですが、
どこに違和感を感じるのか、
ちょっと考えてみました。

評価が高かったと聞いていますが、
もう少し日本古来の伝統的なものが
出てもいいのでは、と思って見ていました。
富士山とか、相撲とか、着物とか。

今回出てくるものが、
ここ30年くらいの人工的なもの
(アニメ、ゲーム、スカイツリー)であったり、
音楽(Perfumeの作曲家や椎名林檎)で、
最先端で未来のトーキョーを表現しているのだと
思う反面、二つの意味で違和感を感じます。

ひとつは、あまりにも現代的な事象だと、
4年後までトレンドが続くのだろうか、という疑問。
もうひとつは、国や都市本来のイメージが本当に
現代的なものばかりなのだろうか、ということ。

例えば、これをアメリカで置き換えてみると。。。
アメコミが人気だからスーパーマンや
スパイダーマンが出てきて、
シリコンバレーの起業家が取り上げられると、
普通の人の「アメリカのイメージ」とは
ちょっとギャップがあるのでは、と思うのです。

日本固有のものや伝統文化は、
すでに時間の洗礼を受けてきているし、
対外的にも理解がしやすい。

ということで、今回のプレゼンは
日本をある程度知っている人なら、
刺激的だったと思いますが、
ちょっと残念に思いました。

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