年度末と北朝鮮の特別列車

アーキ・ヴォイスの
コーディネーターです。
東京は昨日、今日と最高気温が
25度以上(=夏日)だそうで、
外を歩くと暑いくらいです。

今日は3月最後の営業日。
弊社もそうですが、
今月が決算という会社も
多いのではないでしょうか。
月末・年度末・期末のため、
お忙しくされている方も
多いかと思います。

いよいよ来週から4月に入り、
新年度を迎えるので、
今日のうちに片づけられる
ものは片づけてしまい、
気持ちよく新年度を
迎えられればと思っています。

ところで、
今週一番驚いたのは、
北朝鮮の金正恩党委員長が
中国を電撃的に訪問し、
習近平国家主席と
会談したことです。

その発端は今週火曜未明、
北朝鮮の特別列車が中国を
走っているとの報道からでした。
北京の厳戒態勢から
列車には北朝鮮の要人が
訪中していると話題になりました。

翌水曜には
この要人が金正恩氏
と発表されました。

ちなみに、
北朝鮮の特別列車、
バレたきっかけは、
鉄道オタクのSNS投稿だそう。

SNSを見た鉄道オタクが

「オイこれ!北朝鮮の
 特別列車じゃないか!
 こうしちゃおれん、
 すぐ沿線で撮るぞ!」

と大騒ぎになったとのこと。
ちょっと微笑ましいです。

今回、金正恩氏は最高指導者に
就任以来、初の外遊となりました。

今回の訪中の背景は、
現在の経済制裁が功を奏していること、
さらに、米トランプ政権が強硬派で
固められつつあること、
この二つがあるようです。

米国では今月ついに、
ティラーソン国務長官が更迭、
元CIA長官のポンペオ氏が
その後任になりました。また、
国家安全保障担当の大統領補佐官も、
マクマスター氏から元国連大使の
ボルトン氏に交代しています。
後任はいずれも対北朝鮮強行派。

余談ですが、ちょうど今、
話題のゴシップ本、
マイケル・ウォルフ著
『炎と怒り―トランプ政権の内幕―』を
ちらちらと読み進めています。
どこまで事実かはさておき、
この本によると、トランプ氏の特徴は、
常に行き当たりばったりで、
側近の発言(しかも最後に聞いた発言)に
完全に影響されてしまうということだそう。

(昨年の大統領就任直後は、バノン、
 クシュナー、プリ―バスといった
 側近による三つ巴の争いで、移民制限は
 バノン色、経済界との連携はクシュナー色、
 共和党との連携はプリ―バス色といった具合)

こうしたことが本当だとすると、
トランプ政権は今後間違いなく
北朝鮮に対して強硬路線になるはずです。
実際に北朝鮮を攻撃をしかねない状態です。

北朝鮮としては今後、
4月27日に韓国との南北会談、
5月には米国との会談も控えているため、
事前に中国の後ろ楯を得る必要が
あったのではと推測します。

中国では今月の憲法改正によって、
習近平氏が終身で国家主席に
とどまることになりました。
その中国に対して、米国は現在、
対決姿勢を強めています。

トランプ政権は中国に対して
鉄鋼やアルミ輸入に高関税をかけ、
知財侵害についても制裁姿勢を見せています。
これに対し、当然中国サイドも反発を強め、
報復措置をとることを表明しています。
こうした貿易戦争一歩手前の状況に
北朝鮮問題も転がり込む格好です。

最終的には、
米国と中国の覇権争いに
北朝鮮問題は
収束していくのかもしれません。