トルコとロシアの衝突から

アーキ・ヴォイス翻訳コーディネーターです。

さて、今週も国際情勢にびっくりしました。

トルコがロシア軍機を撃墜。
領空侵犯をしたとかしないとか。
そして昨日はロシアが報復として
トルコの輸送車を空爆。

シリア(およびイスラム国)を中心に、
世界中が振り回されている印象を持ちます。

今回の衝突は対シリア政策をめぐり、
トルコとロシアがそれぞれ自己主張をしあっている
ような感じでしょうか。。。

(ロシアの空爆は、イスラム国攻撃を口実に、
 実際はシリア政権に反対する他の組織を
 攻撃しているとの話もあるため)

先週のパリのテロも今回の衝突も
シリアやイスラム国を震源としています。

今回のトルコとロシアの衝突が大きな事件に
つながらないよう願うばかりです。

ちなみに、ロシアのプーチン大統領も
トルコのエルドアン大統領も
自己主張の強い政治家として知られています。

アメリカ、ドイツ、フランスといった
先進国のトップは、いずれも、
協調を旨とする押しが強くないタイプ。

シリアを口実に、自己主張が激しいトップの国が
衝突していくと、先進国で制止ができないのではと
心配しながらニュースを見ていました。

また同時に思ったのは、
今回と同じようなことが、
例えば、日本と中国の間で
起こったらどうなるのでしょう?

日本と中国のトップもそれぞれ、
自己主張が強いと目されているタイプです。

2010年、中国漁船と海上保安庁の巡視船が
尖閣諸島付近で衝突を繰り返していました。
領空侵犯ならぬ領海侵犯。
こうしたケースでいきなり撃墜(撃沈)とかに
なると、ロシアとトルコ以上の事態になりそうです。

今回の事件は、今後の行く末と、
それが身近で起こったら、という
二つの側面で気になりました。

来週から2015年最後の1ヶ月がはじまります。
年末までに平穏な状態に戻ればと願っています。