思い込みはコミュニケーションの大敵です。

こんにちは。
アーキ・ヴォイス翻訳コーディネーターのオーです。

今回もスタッフ間での事例共有会にて、
お客様から寄せられる質問や要望に関し、
上長が共有した内容をお伝えしたいと思います。

お役に立てば、幸いです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■■思い込みはコミュニケーションの大敵です■■

私たちのコーディネート業務は、

お客様と通訳翻訳担当との間に立った
配慮あるコミュニケーションこそ、

円滑に進める為の全てであると
感じることが最近多々あります。

忘れがちなことですが、

私たちにとっての常識はお客さまにとっての
常識ではない、ということを再度意識し直す
必要があるのでは、と考えています。

以前にも話したことがありますが、
通訳業界や翻訳業界にとっての専門用語は、
お客様にとっての常識ではありませんから、

たとえば、翻訳原文の言語のことを
「ソース言語」と伝えたり、

訳文の言語のことを「ターゲット言語」と
伝えたりするのは、

お客様に考えることを強いてしまいますし、
理解違いを生む原因にもなりますから、
失礼ですし、危険です。

専門用語や業界用語を使わずに
コミュニケーションをする配慮はあって
しかるべきでしょう。

「これくらいはお客様もご存じだろう」

仕事が忙しくなったり、またお客様との仕事に
慣れてくると、こういうふうに考えるのは
ある意味自然ですし、無理もありません。

しかし

私たちの仕事はあくまでもお客様の課題を
言語サービスで解決することですから、

勝手な思い込みの結果、お客様の課題を
取り違えてしまっては意味がありませんし、

伝わるだろうと考えていたことが
伝わらなかったら、お客様の貴重なお時間も
ムダにしてしまうことに繋がります。

何より、大きなトラブルを招く可能性が
生まれるでしょう。

これくらいは知っているだろうという、
思い込みでコミュニケーションを
しないことが何よりも大切です。

常に相手の立場に立ち、メールを送るにしても
わかりにくい表現を使っていないかどうか、

業界用語を使っていないかどうかをチェックし、
円滑なコミュニケーションを一層心がけましょう。

(以上、ミーティング内容より)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

翻訳物の使用用途や通訳の目的など、

きちんとヒアリングできていない時も
確かにあるなと思い出されたのですが、

お客様はわかってくれているだろうという
甘えに似た気持ちがあるのかもしれない、
と気付きました。

仕事でいい成果をお客様に提供できるよう、
思い込みは捨て、良いコミュニケーションを
心がけていきたいと思います。