なぜ仕上がり文字数での見積もりが存在するのか?

こんにちは。
アーキ・ヴォイス翻訳コーディネーターのオーです。

今回もスタッフ間での事例共有会にて、
お客様から寄せられる質問や要望に関し、
上長が共有した内容をお伝えしたいと思います。

お役に立てば、幸いです。

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■■なぜ仕上がり文字数での見積もりが存在するのか?■■

コーディネーターの皆さんは同業他社からの
依頼を多々引き受けているでしょうから、

見積もり依頼時に、
原文ベースと仕上がりベースのものをそれぞれ、
経験していると思います。

私たちは原文ベース、すなわち元となる翻訳原文の
文字数やワード数を数えることで、
お客様にお見積りを提出していますが、

まだまだ仕上がりベースの見積もりを求められる
お客様もいらっしゃいます。

しかし

ちょっと考えてみると、お客様の立場としては
原文ベースのほうが安心できるはずです。

なぜなら、仕上がりベースだと翻訳後、
見積額がずれる可能性もあり、
予算の確定がしにくいからです。

ではなぜ、
仕上がりベースが今でも使われているのか?

それは、

原文の文字カウントがデジタルでできないから、

です。

仕上がりベースが多い業界は、特許と医薬です。

これらの業界では内容により、デジタルデータでも
コピーができなくなっているため(これは当然ですが)、

原文を文字カウントしようと考えた場合、
すべて手作業となります。

内容により、数百ページとか数千ページの
原文となる場合もあるため、

特に特許や医薬では今でも仕上がりベースでの
見積が必要になる、というわけです。

基本、原文ベースで見積もりを作成する私たちも
仕上がりベースで見積もりを提出することがあるのは、
このためです。

あとは言語により、
仕上がりベースを採用する場合もあります。

タイ語原文やミャンマー語原文といった、
特殊文字を和訳したり英訳したりする案件は、
仕上がりベースで見積もりを出すこともありますね。

ですからもしお客様から仕上がりベースでの
お見積りを求められた場合、

一度上長に相談するようにしましょう。

お客様にとって最適な見積もり提出方法を、
提案したほうがお客様もうれしいでしょうから。

(以上、ミーティング内容より)
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仕上がりベースでの見積作成は、
タイ語とミャンマー語、クメール語の時に
経験がありましたが、

業界標準での見積作成があることを、
失念しておりました。

案件によっては仕上がりベースでの
お見積りをご提案することもあると思いますので、

その際は、またご説明致します。