現在、パレスチナでの紛争は深刻化しており、国際問題にまで発展しています。
しかし、パレスチナとは一体どの地域を指すのでしょうか。この記事では、パレスチナの場所や現地で話されている言語だけでなく、今世界中が動静を見守っているパレスチナ問題まで解説します。
パレスチナの場所はどこにある?
パレスチナは独立した国ではなく、特定の地域を指します。パレスチナの場所は、エジプトやヨルダン、シリア、レバノンが位置する地域、つまり、地中海東海岸地域です。
ヨルダンに接する東側はヨルダン川西岸地区、エジプトに接する地位をガザ地区と呼びます。
(外務省HPより引用)
パレスチナの人口はおよそ455万人で、人口の半分以上が15歳以下の幼い子供たちだと言われています。また、同じ地域にはパレスチナと根深い関係であるイスラエルも位置しています。
パレスチナ人の多くはアラブ系で、人口のほとんどがイスラム教徒です。
パレスチナ問題とは?
パレスチナ問題とは、アラブ人とユダヤ人の間で起こっている対立のことを主に指しますです。このパレスチナでの紛争は、一言で片付けることができないほど、多数の要因が絡み合っています。
大きな要因としては、次の2つが関係していると言われています。
- 2000年に及ぶユダヤ人の迫害
- イスラエル建国による悲劇
1つずつ見てみましょう。
2000年に及ぶユダヤ人の迫害
ユダヤ人を迫害する「反ユダヤ主義」の歴史は、およそ2000年前にも遡ります。
現在のイスラエルにいたユダヤ人がローマ人により迫害されたことがきっかけで、この反ユダヤ主義は世界中へと広がりました。そして、長い迫害の歴史を経て、1948年にユダヤ人によって「イスラエル」が建国されました。
何世紀にも渡り迫害を受けてきたユダヤ人が、ようやく自分たちの国を確立することができたのです。このことから、イスラエルはユダヤ人にとって、自分たちが迫害されない場所であり、何があっても守り抜きたい国となりました。
イスラエル建国による悲劇
イスラエルの建国によって一部のユダヤ人は居場所を得ることができましたが、一方で居場所を失ったパレスチナ人達が存在しました。その数はなんと70万人にも及ぶと言われています。
このパレスチナ人たちは、ヨルダン川西岸とガザ地区に居住しており、現在はイスラエルの支配下にあります。ここで発生したのが、イスラエル人と占領下におかれたパレスチナ人による領土を争う紛争です。
25年間で4度にも及ぶ戦争が発生しています。
4度ともイスラエルが優位な結果となりましたが、パレスチナ人もこれに黙ってはいませんでした。反イスラエル運動がパレスチナで拡大し、現在はテロなどの国際問題へと発展しています。
このように、パレスチナ問題は複数の悲劇が絡み合い、解決が最も難しい問題とも言われているのです。
パレスチナの公用語は?
パレスチナの公用語はアラビア語です。パレスチナで使用されるアラビア語は、シリアやレバノン、ヨルダンの方言に似ているという特徴があります。
アラビア語の中でも、特にパレスチナで使用されるというフレーズは以下です。
- Marhaban (مرحباً): こんにちは
- Shukran (شكراً): ありがとう
- Afwan (عفواً): どういたしまして
- Mumkin (ممكن): 多分、おそらく
- La (لا): いいえ
- Naam (نعم): はい
- Kifak? (كيفك؟): お元気ですか?(男性に対して)
- Kifik? (كيفك؟): お元気ですか?(女性に対して)
また、パレスチナでは英語が比較的通じる場合もあります。
一方で、ビジネスシーンでは適切なコミュニケーションを図るため、アラビア語を使うことをおすすめします。ビジネスシーンではプロのアラビア語通訳や翻訳者に任せるのが安心です。
アラビア語についてのより詳しい情報については、こちらをご覧ください。
【まとめ】パレスチナの場所に関する問題は非常に根深く、複雑である
パレスチナの場所は、エジプトやヨルダン、シリア、レバノンが位置する地域、つまり、地中海東海岸地域です。パレスチナでは、アラブ人とユダヤ人の間で起こっている紛争が深刻化しています。
パレスチナでの公用語はアラビア語が使用されています。一方で、イスラエルではアラビア語ではなくヘブライ語などの言語が用いられています。
イスラエルの言語事情についてはこちらもあわせてご確認ください。
パレスチナでは英語が通じる場合もありますが、ビジネスシーンではプロのアラビア語通訳者や翻訳者に任せるのが安心です。
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