アラビア語を公用語として使う国は?英語は通じる?徹底解説


アラビア語は、中東やアフリカを中心に、世界25ヵ国以上で公用語として使用されている言語の1つです。それでは、実際にどのような国の公用語として使われているのでしょうか。

今回は、アラビア語を使う国や、アラビア語圏で英語がどれくらい通じるかを詳しく解説します。        

ドバイ

アラビア語を公用語として使う国はどこ?

アラビア語は中東やアフリカを中心に、世界25ヵ国以上で公用語 として使用されています。総話者は約3億8,000万人で、世界で6番目に多い言語と言われています。そんなアラビア語が公用語として使用されている、人口の多い国上位5位は以下です。

  • エジプト(人口:8,642万人)
  • スーダン(人口:4,393万人)
  • アルジェリア(人口:3,699万人)
  • モロッコ(人口:3,220万人)
  • イラク(人口:3,123万人)

その他に、下記の国でもアラビア語が公用語として使用されています。 

  • サウジアラビア
  • イエメン
  • シリア
  • チュニジア
  • チャド
  • ソマリア
  • イスラエル
  • リビア
  • ヨルダン
  • エリトリア
  • アラブ首長国連邦
  • パレスチナ
  • レバノン
  • クウェート
  • モーリタニア
  • オマーン
  • カタール
  • ジブチ
  • バーレーン
  • コモロ

アラビア語が公用語として使用されている国は、なぜこんなにも多いのでしょうか。その理由を紐解いてみましょう。

アラビア語が公用語とされる国が多い理由 

アラビア語を公用語として認定している国が多い理由には「イスラム教」が関係しています。イスラム教は、現在のサウジアラビアを発祥の地とした一神教の宗教です。7世紀の初めに創始され、西アジアに急速に広がりました。

また、イスラム教の経典「コーラン」はアラビア語で書かれており、他の言語に翻訳することは禁止されています。このことから、イスラム教の経典「コーラン」で使用されたアラビア語は形を変えることなく、イスラム教の広がりと共に世界各地へと広まったのです。

アラビア語圏で英語は通じる?

アラビア語圏では、英語が通じる、もしくは英語をアラビア語以外の公用語として使用している国が多いです。スーダンやエリトリアでは、アラビア語以外に英語が公用語とされています。 

英語が公用語とされているアラブ首長国連邦の1つ「ドバイ」

アラブ首長国連邦は、アブダビやドバイといった観光都市を有する中東の国です。なんと人口のおよそ9割が外国人で、実際にアラブ首長国連邦の国籍を持つ人の割合は1割だと言われています。

そんなアラブ首長国連邦の1つである「ドバイ」では、英語が公用語とされています。人口のおよそ9割が外国人であるため、在住者同士で話す際は英語が使用されることがほとんどです。

また、驚くことにドバイの大学ではほとんどの講義が英語でおこなわれます。街の案内標識や飲食店のメニューなども英語で書かれているなど、ドバイは英語が通じるアラブ語圏の1つです。

アラビア語の特徴や注意すべきポイントは?

アラビア語は日本語と異なる点が多いため、ビジネスシーンで必要な場合は特に注意が必要です。ここではアラビア語の特徴、注意点をそれぞれ解説します。

アラビア語の特徴 

アラビア語は28の文字から成り立ち、母音は「ア・ イ・ウ」の3種類のみです。文章は、右から左に読むのが特徴で、文法は基本的に V+S+O(動詞+主語+目的語)の順番となります。

また、アラビア語には2つの種類が存在します。1つが公の場で使われる「フスハー」、もう1つが日常会話で使われる「アンミーヤ」という方言です。

フスハーは、イスラム教の経典「コーラン」に使用されている言語で、ニュースや新聞など正式な場でも使用されています。文法などが難解であるフスハーは、アラビア語圏の中でも、十分な教育を受けている人しか理解することができません。

一方のアンミーヤは、日常生活で使われている口語で、国によってかなり言葉に違いはありますが、大多数が話すことのできる言語です。

このようにアラビア語と言っても、フスハーやアンミーヤなど、2つの種類が存在することを覚えておきましょう。

アラビア語の注意点

前述したように、アラビア語は右から左に読むという、日本語とは異なる大きな特徴があります。

そのため、アラビア語の特徴を知らなかったり、対応していないソフトを使用したりしてしまうと、アラビア語の解読や翻訳などを正しくおこなうことができません。

特にビジネスシーンでアラビア語の翻訳や通訳が必要な場合は、プロの翻訳会社や通訳者に任せるのが安心でしょう。

【まとめ】アラビア語を公用語とする国は意外と多い。英語の浸透度は国によって異なる

アラビア語は中東やアフリカを中心に、世界25ヵ国以上で公用語として使用されています。アラビア語圏では英語を公用語としている国も多く、外国人の人口が多いドバイでは英語が広く使われています。

また、アラビア語は右から左に読むというルールが、日本語とは異なる大きな特徴であり、注意点です。語順が異なるため、アラビア語の翻訳をおこなう際はアラビア語の知識や適切なソフトなどが必要になります。

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