ビザ緩和がもたらす結果は・・・

アーキ・ヴォイスのコーディネーターです。

先週は、政府がオリンピックの
2020年までに訪日外国人数を
昨年の2倍以上(=4000万人)に
増やす目標について取り上げました。

今日は上記の関連記事、

「訪日中国人 ビザ緩和」
 http://www.nikkei.com/article/DGXKZO99079940R30C16A3EE8000/
(日経の記事にジャンプします)

を取り上げてみたいと思います。
上記の記事を簡単にまとめると・・・

 ・政府は、日本に来るのに
  ビザが必要な5カ国に対して、
  (中国・フィリピン・ベトナム・インド・ロシア)
  今後はビザを発給しやすくする戦略を打ちだした。

 ・これは、2015年1月から中国に対して
  「数次ビザ」の発給を緩和した結果、
  昨年の中国訪日客が2倍強に急増したため。

 ・ただ、現在の日本の大都市ではホテル不足が
  問題になっており、東京都内のホテルは満室に
  近い状態が続いている。

上記ですが、今後、中国・フィリピン・
ベトナム・インド・ロシアの人々が
日本に来やすくなれば、
外国人観光客の数は激増すると予想されます。

ちなみに、それぞれの国の国民の数は・・・

 ・ 中国:   13億7000万人

 ・ フィリピン: 1億230万人

 ・ ベトナム:   9440万人

 ・ インド:  12億9000万人

 ・ ロシア:   1億4340万人

驚くことに、
上記の国の国民の合計は
30億人を超えてしまいます。

現在の世界人口が73億人。
上記5カ国の国民の数は
世界人口の41%にあたるのですが、
これらの国の人々が今後、
日本に来やすくなるのだとすると、
これまでの訪日客の国別構成が
ガラリと変わる可能性があります。

もちろん、上記の5カ国は
経済格差が大きい国々ですから、
旅行ができる所得層は
全国民の数%だけだと思いますが、
いずれもGDP成長率が上がっているため、
訪日客の増加という形で反映されて
くるように思います。

 (ちなみに、中国のGDP成長率は6.4%、
  フィリピンは5.7%、ベトナム6.8%、
  インド7.1%、ロシアが-0.4%。
  ・・・ロシアは例外でしたね
  なお日本のGDP成長率は1.7%)

2020年のオリンピックまで、
訪日観光客4000万人はそんなに
難しくないのかもしれません。

(以上、データは日経BP社『2016 世界はこうなる』より)

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