明確な質問が、明確な回答を引き出します。

こんにちは。
アーキ・ヴォイス翻訳コーディネーターのオーです。

今回もスタッフ間での事例共有会にて、
お客様から寄せられる質問や要望に関し、
上長が共有した内容をお伝えしたいと思います。

お役に立てば、幸いです。

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■■明確な質問が、明確な回答を引き出します■■

最近ですが、かなり専門的な分野の翻訳を
行いました。

英語から日本語への翻訳です。

お客様自身が博士号を持っており、
その分野の第一人者なのですが、

翻訳用の原文を確認したところ、

その道に精通した方々にしかわからないような
専門用語のオンパレードでした。

使用用途を聞くと出版されるというので、

「専門家向けの書籍に違いない」と推測し、
翻訳担当との打ち合わせを行いました。

しかし

どことなく胸騒ぎがしました。

出版用とは聞いたものの、誰に向けての翻訳かは
私自身の推測だったせいだと思います。

そこで、お電話してお客様に聞いてみました。

「出版用とのことですが、翻訳後にどんな方が
お読みになるのですか?」

すると

【高校生です、参考教材として使います】

とのこと。

この時の安堵感は言葉にできないほどでしたが、
聞いてよかったとホッとしました。

高校生向けであれば、
専門用語は精確に訳すことは当然ですが、

言い回しは平易にした方がいいと考え、
電話の際にお客様に了承を得ておきました。

結果、この分野に精通した翻訳担当と
出版用の翻訳に強いチェック担当とで
無事に納品したわけですが、

教訓として、

「明確で具体的な質問をしないと、
お客様からも具体的な回答が戻ってこない」

ということを学びました。

翻訳や通訳のお問合せが入った際は、

勝手に推測することなく、
明確で具体的な質問をし、

明確な回答を引き出すように
ヒアリングすることが大切ですね。

(以上、ミーティング内容より)
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慣れてくるとどうしても、

「これは聞いたことがある話だから」
と勝手に推測してしまうこともあるのですが、

キチンとヒアリングすることはやはり大事だと

今回のミーティングに参加して、
あらためて思いました。

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