その翻訳、併記のほうが良いかもしれません。

こんにちは。
アーキ・ヴォイス翻訳コーディネーターのオーです。

本日もスタッフ間での事例共有会にて、
お客様から寄せられる質問や要望に関し、
上長が共有した内容をお伝えしたいと思います。

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■■その翻訳、併記のほうが良いかもしれません■■

原文ファイルの作成のしやすさ、
また翻訳に必要な納期が短くなることから
WORDファイルでの原文作成、そして翻訳文の納品は
お客さまにとっても最も馴染みのある翻訳ファイルの
形式かもしれません。

実際、翻訳を行う私たちコーディネーターにとっても、
また翻訳担当や校正チェック担当にとっても
訳抜けや誤字脱字のチェックのしやすさから、
WORDファイル原文、そして納品は
他のファイル形式に比べるとかなり扱いやすいものだと
思います。

WORDファイルでの翻訳がやりやすい理由として、
文字を抽出しやすいためインターネットによる
リサーチのしやすさはもちろん、「上書き」での
作業が可能な点にあります。

お客様自身も上書きが可能なWORDファイルであれば、
「上書きでお願いします」、と依頼してくることは
確かに多いのですが・・・ここで一つ質問をすることを
強く勧めます。

その質問とは、「翻訳物の使用用途は何でしょうか?」
というものです。

もしここでのお客様の回答がたとえば・・・

「精密部品カタログ作成のため、製本用に翻訳物を使う」

・・・などというものであれば、日本語原文と翻訳文を
「併記」での納品がいいかもしれません。

印刷前のデザイン作業、いわゆる、DTP作業において
よく使われるソフトはアドビ社のInDesignですが、

WORDでの納品を「併記」にすることで、
InDesign上に入力されている日本語テキストを、
翻訳文に差し替える作業が容易になるからです。

また、必ずしもお客様側で手配したDTP担当者が
翻訳文を解するとは限らないからです。

お客さまにとって使い勝手がいいように、しかもその作業に
追加日数や追加費用が必要ないならば、WORDファイルでの
翻訳とはいえ、上書きではなく併記を勧めたほうが
いいと思います。

思い込まずにお客様の使用用途を確認し、納品ファイルを
決めること。これを常に確認することを意識してください。

(以上、ミーティング内容より)
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原文がWORDではない場合は原文の加工が必要になるため、
別途作業料が発生することもありますが、

上書き可能なWORDファイルの場合は、
たとえば日本語原文と英語訳文を併記で納品する時、
別途の作業料も発生しないことが多いですし、
納期も延びることは普通ございません。

確かに、DTP作業をお客様のほうが行う場合は、併記のほうが
使い勝手が良さそうに思います。

WORDの元のレイアウトを維持する場合は難しいですが、
思い込むことなく、お客様に使用用途を確認することで、
上書きか併記かを提案してみようと思います。

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