米大統領選に関して

アーキ・ヴォイスの
コーディネーターです。
今日の東京は雨が続いています。
最近は寒暖差が激しい日が続くので、
くれぐれもお体ご自愛ください。

さて、アメリカの大統領選挙まで
2週間を切り、日本時間の今朝、
トランプ氏とバイデン氏の
テレビでの最後の直接対決が
行われました。

見たところ、最悪と言われた
初回よりは普通に進行し、
どちらもどちらという感じを
受けました。

以前から民主党バイデン氏が有利、
と言われていますが、4年前のことも
あるので、ちょっと疑ってニュースを
みています。

4年前も民主党のヒラリー・
クリントン氏が圧倒的優位と言われ、
選挙前には95%勝利とか言われていました。
しかし結果は共和党トランプ氏勝利。

当時、弊社で翻訳を行っていた
原稿はすべてヒラリー勝利を
前提に書かれていたため、
大統領選後、原稿の全てが
差し替えになり、大変な思いを
した記憶があります。

当時からどうして予想とまったく
反する結果になるのだろうと
疑問に思っていました。

おそらく前回、予想と結果が
異なったのはこんな理由では
と考えています。

1.激戦区の動向が読めないこと。

2.世論調査では拾えない一定層が
  存在していること。また、
  世論の人気と州ごとの勝利は
  別の話であること。

3.米国メディア、SNSの報道の偏り。
  情報操作的要素もあること。

米国の大統領選は
全米各州に割り当てられた
538人の選挙人の過半数、
つまり270人の票を
制すれば勝利が決まります。

アメリカを地図で見てみると、
左右の両端、大都市圏は
たいてい民主党支持の青い州。
真ん中の地方が共和党支持の
赤い州、と事前にある程度、
支持政党がきまっています。

赤か青かに決まっていない州が
スイングステートと言われる
激戦区で、勝敗のカギを握ります。
ラストベルトを含む激戦区の
動向が全体の勝敗を決めます。
これが上記1の話です。

次に世論調査に関しですが
米国のCNNなどで引き合いに
出されるのはたいてい、
世論調査データの収集サイト、
リアルクリアポリティクス。

かねてより、世論調査では、
高卒の白人労働者層の動向が
拾えないと指摘されていました。
さらに、世論調査で有利だったとしても、
必ずしも州ごとの勝利は一致しません。
極論を言えば、全米で不人気で
あったとしても、激戦区で勝てば、
選挙に勝てることになります。

こうした結果、
動向の読めない激戦区を(=1)、
不完全な世論調査を見て(=2)、
民主党寄りのCNNなどが観測気球的に
ヒラリー・クリントン氏勝利、
と確定予測を出す(=3)、
というのが4年前の
出来事だったと考えています。

今回はどうでしょうか。

引き続きCNNは激戦区を
民主党勝利と予想し、
バイデン氏有利と
報道を続けています。

今日の大統領選の結果を
民主党よりのCNNは、

「バイデン53%対トランプ39%」

とし、
FOX NEWSだと、

「バイデン24%対トランプ74%」

と本当に同じ事態を
見ているのかと疑うほど、
メディアによって
評価が分かれています。

結局、激戦区をどちらがとるか、
という話になってくるのですが、
今回も世論調査の弱点は
改善されていないため、高卒白人
労働者の動向が読み切れず、
激戦区の勝敗が読めません。

もし仮にこの激戦区を
トランプが勝利すると仮定すると、
全体の票数は拮抗すると
推測されます。すると、
またメディアの予測が外れた、
という結果になりかねません。

この1週間、バイデン氏の
家族のスキャンダルが話題になり、
少し風向きが変わってきました。
ただ米大手メディアやTwitterや
Facebookでは話が拡散されないよう
民主党に協力しているように
見受けられます。

(今週はTwitterのリツイート機能が
 制限されていました。
 Twitter、Facebook両者のCEOは
 米上院から召喚されるようです)

今回の結果は、今後の世界情勢に
大きな影響を与えるため、かなり
注目しています。

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