学習性無力感

アーキ・ヴォイスの
コーディネーターです。
今週から涼しくなりました。
今日の東京は暑いのですが、
季節の変わり目でもあり、
新型コロナのこともあるので、
お体くれぐれもご自愛ください。

さて今週月曜日、自民党の
総裁選で菅氏が選出され、
一昨日、首相として指名され、
菅内閣が発足しました。

これは先週、先々週と
お話していた通りですが、
今日の新聞を見ると
新内閣は支持率が高く、
とても期待されているようです。
昨日は早くも「縦割り110番」が
設置されるなど、かつてないような
スピード感・・・
感染対策と経済の両立など、
政府には今後の対応を
期待しています。

ところで・・・

明日から4連休ですね。
昨日のニュースを見ていると、
東京都のモニタリング会議で
ここ1週間の感染者数増加から、
(先週の149人から今週は181人)
警戒レベル引き上げに関して
激論が交わされたそうですが、
Go toの話などを合わせて考えると、
ちょっと違和感を覚えます。

以前読んだ本に書いてあった
心理学の実験を思い出しました。
それはこんなものです。

(1)
犬を2匹、それぞれ別の
電気ショックが流れる部屋に入れて、
片方には、ボタンを押すと電流が
止められるようにし、もう片方には
何をしても電流が止まらない状態にします。

この状況で2匹の犬を観察するという
すごくかわいそうな実験ですが、
ここから二つの結果が導かれます。

(2)
まず、ボタンを押すと電流が
止まることを覚えた犬は、
「回避すること」を学びます。他方、
何をやっても電流が止まらない
部屋の犬は最終的に何もせず
ぐったりしてしまいます。
これが一つ目の結果。

(3)
次に2匹の犬を、同じように
電気ショックが流れるが、
今度は柵を飛び越えれば
電流から逃げられるという
部屋に移動させます。
すると、前者の犬は早々に柵を
「自発的に」飛び越えたのに対して、
後者の犬はぐったりしたまま行動せず、
越えられる柵も越えませんでした。
できることもしない無気力状態。
これが二つ目の結果。

以上、こうした一連の実験は、
米国の心理学者セリグマンらが
1967年に行ったもので、

“回避不能な嫌悪刺激にさらされ続けると、
 その刺激から逃れようとする自発的な
 行動が起こらなくなる”

ということから、人間の行動にも
あてはめて考察するようになり、

“ストレスからの回避が難しい環境に
 長期にわたって置かれた人や動物は、
 その状況から逃れようとする努力すら
 行わなくなるという現象”

を「学習性無力感」
(Learned helplessness)
と呼びました。

(すいません、実験内容は覚えて
 たのですが、何の本に出てきたか
 詳細がうろ覚えだったので、
「犬 電気 実験」などで検索しました)

で、話を元に戻しますと、
昨夜のニュースを見ていて
個人的に思ったのは・・・

都の警戒レベルの議論や
政府のキャンペーンなど、
辻褄のあわないメッセージが
多数流れてくると、
情報の受け手の中には
セリグマンのいう学習性無力感に
とらわれる人も出てくるのでは、
ということでした。
特に医療の現場などは
大変なストレスがかかっている
状況なので疲弊しないか心配です。

今回の新型コロナは誰も状況が
見通せないので仕方ないとも
思いますが、

・仮でいいのでゴールを
 設定してほしい、
(〇人まで△すれば成功など。
 東京アラートよりも簡単に・・・)

・地方レベルと国レベルである程度、
 整合性のあるメッセージを出してほしい

このように思います。

このあたりができないと、
新型コロナが終わっても
経済が復活しないのでは
と危惧しています。

・・・

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