メタとメタバース

アーキ・ヴォイスの
コーディネーターです。
今日は10月の最終営業日。
早いもので、来週から11月で、
2021年も残すところあと2カ月と
なりました。毎回同じようなことを
言っている気がしますが、
時の流れを早く感じます。

さて現地時間の今日、
Facebookが社名を「META(メタ)」
に変更するとの報道がありました。

今後の成長が見込まれる
仮想空間「メタバース」の開発を
事業の核に据えるための変更と
いわれています。

下記、メタという言葉の由来、
メタバースという言葉について
取り上げました。

・  ・

さて、「メタ」という言葉、
もともとギリシャ語で「~の後に」
という意味でした。この意味が転じて、
「超える」といった、一歩上から見る
イメージに変化します。

(以下3段落は、どのように
変化したかを説明していますが、
ちょっとどうでもいい話かと)

大昔(紀元前=2000年以上前ですね…)、
アリストテレスが『メタピュシカ』
という著書を書きました。
これは、最初に書かれた『自然学(ピュシカ)』
「の後に」配列された著作だったため、
『メタ・ピュシカ(自然学の後)』と
呼ばれていました。

この『メタピュシカ』、その内容が
全ての物事の成り立ちや原因を探るもの、
であったため、日本では『形而上学』と
訳されました。いまや形而上学というと、
「ナニソレ!?」と耳慣れない言葉ですが、
簡単に言えば、目に見える形を越えたことを
探る学問のことです(哲学とかですね)。

最初は配列としての「~後に(メタ)」
という前後関係を意味するギリシャ語が、
著書の内容から「~を越えて」といった
意味を持つにいたりました。
英語の意味では「trans」。
ただ現代でも形而上学は英語で
「Metaphysics」となります。

以上、メタという言葉は、
一歩上から見るイメージ、
という話なんですが、
冒頭のFacebookに戻ると、
「メタバース」が事業の核に
なると報道されていました。
今度はこの「メタバース」を
取り上げます。

最近、メタバースってちらほら
名前を聞きますが、調べてみると、
仮想空間のサービス全般を
指しているようです。
昔のセカンドライフのような。

このメタバースという言葉は
先のメタ(超える)と
「宇宙(universe)」を
組み合わせた造語だそうです。

メタバースが有名になったのは、
アメリカのSF作家・ニール・
スティーヴンスンが1992年に
発表した『スノウ・クラッシュ』
というSF小説です。

このSF、ストーリーは荒唐無稽ですが、
その世界観に圧倒されます。
近未来のアメリカで、ピザ配達の主人公が
実はハッカーでもあり、同時に
仮想空間では凄腕の剣士で、
仮想空間で冒険をするといったストーリー。

この小説に出てくるガジェットや
世界観は衝撃的で、25年ほど前、
アメリカのいわゆるオタクと
呼ばれるような人々から熱烈に
支持されていたと聞きます。

マーク・ザッカーバーグはもちろん、
Googleのセルゲイ・ブリンなど、
今でもIT企業で有名な人が昔から
お薦めの本として挙げていました。
ペイパル創業前のリード・ホフマンと
ピーター・ティールは、この小説を
語り合って週末を過ごしたと言われるほど。

この『スノウ・クラッシュ』に
出てくる仮想空間の名前、
それがメタバースです。

小説では現実空間と仮想空間が
完全に並行していて、むしろ
仮想空間の方がリアリティがあります。
仮想空間には秩序があって、
車などの移動手段も全て揃っています。

10年前にあった仮想空間の
セカンドライフというサービスも
この小説から着想を得たと
いわれていました。

Facebookの社名変更から
思うのは、IT技術の進化によって、
25年前のSFの世界が目前に
迫ってきているということ。
映画だと『マトリックス』を
思い出します。

今回、Facebookの社名変更は、
表向き、仮想空間がメインになる
ということだと思いました。

(本来の理由としては、近年、
同社の評判が悪化しており、
イメージ一新の必要性が
あるということだと思います。
同社では近年問題が山積しており、
個人情報を利用しアルゴリズムを
調整しているといわれたり、
(ケンブリッジ・アナリティカ事件)
現在の内部告発者の証言など、
数々の問題が出てきています。)

以上、メタという言葉の意味、
メタバースの由来をつらつらと
取り上げました。ところで、
今後はGAFAではなく、GAMAとか
呼ばれるんでしょうか…