PCR検査の精度

アーキ・ヴォイスの
コーディネーターです。
3月に入って、暖かい日が
増えてきたように思います。

さて2週間ほど前の話ですが、
ベトナム・ハノイのホテルで、
50代の商社勤務の日本人男性が
なくなりました。死後の検査で、
新型コロナの陽性だった事が判明。

在ベトナム日本大使館が
在住邦人に対し、下記内容を
メールで連絡しています。

在ベトナム日本国大使館の発表

今回亡くなった男性ですが、
今年1月17日にベトナムに入国し、
31日までホーチミンのホテルで
隔離措置を受けています。
その間2回、ウイルス検査を
受けているそうですが、
いずれも陰性。

1月31日に隔離期間を終え、
2月1日にハノイに移動。その後、
13日にホテルで死亡が発見されています。
翌14日、死後の検査で陽性と判明、
ベトナムでは2229人目の感染者と
カウントされています。

(この男性の具体的な滞在場所は
 上記の発表に詳細が書かれています)

翌15日には、濃厚接触者
とされる同じ会社の社員2名
(ベトナム人と日本人)が
新たに陽性と確認されています。

2月24日にはベトナムの保健相が
今回の感染者が「20C」と呼ばれる
変異株であったことを発表しました。

以上が現在までの
おおよその概要ですが、
この話、二つの点でこわいと
思っています。

一つはPCR検査を二度受けたにも
かかわらず、実は陽性であったこと。
二つ目は特殊な変異株で
感染源が特定されていないこと。

特に一つ目に関しては、
PCR検査の精度はかねてから
問題になっていました。
標準的なPCR検査では、
たんか気管吸引液で検体を
採取するか、鼻の奥に綿棒の
ようなものを突っ込んで
検体を採取するか、
二つの方法があります。

こうした採取の段階で
うまく検体がとれない場合、
偽陰性になることが
知られています。

こうした問題のためか、
中国では現在、入国する
外国人に対し、肛門で
検体を取るように
しているようです。

(日本政府は今週、中国に対し、
 肛門によるPCR検査を免除する
 よう要請しました)

話を戻すと、
PCR検査をして隔離をしても、
今回のような不幸な出来事が
起こるのだとすると、
日本でも水際でのチェックを
強化する必要があるのでは
ないでしょうか。

海外に渡航される方は
くれぐれもお気を付けください。