シンガポールは明るい○○○

アーキ・ヴォイスの
コーディネーターです。

昨日取り上げた
米朝首脳会談の場所は
シンガポールのセントーサ島。

今回、北朝鮮の金正恩委員長が
シンガポールを観光したり、
賞賛したりするのを聞くと
なるほどと納得できるものがあります。

シンガポールという国は
世界銀行の報告書で9年連続、
「世界で最もビジネス展開に良い国」
とされていて、急速な経済発展で
有名になりました

国土は東京23区の1.15倍ほどですが、
今や、1人当たりGDPは日本の1.4倍。
日本の一人当たりGDPは39,806ドルですが、
シンガポールのそれは56,321ドル。
(出典:日経BP社『2018 世界はこうなる』)

経済発展目覚ましい
シンガポールですが、
以前から現地在住の日本人の間では
シンガポールは「明るい北朝鮮」だと
言われています。

というのも、
シンガポールの政治体制は
共和制となっていますが、
実際のところは一党独裁の世襲国家。
ではなぜこんなに発展できたかというと、
建国者の故リー・クアンユー氏が
半端なく優秀だったため。
彼の開発独裁により、独裁と繁栄とを
両立させることができました。

今回、金正恩委員長がシンガポールで
最初に会ったリー・シェンロン氏は
故リー・クアンユー氏の息子。

今回、金正恩委員長がこんなことを
言っていますが、理解できる話です。

・「シンガポールの経済的潜在力と
  発展をよく知ることができた。
  素晴らしい印象を抱いた」

・「これから様々な分野で
  シンガポールの立派な知識と
  経験をたくさん学ぼう」

今回の米朝首脳会談で、
シンガポールの負担は16億円と
言われていますが、一説には、
記者の滞在費用だけで
5.8億円(530万ドル)を稼ぎ、
さらにメディア効果としては、
550億円(5億2400万ドル)以上の規模の
利益がシンガポールにもたらされるのだそうです。

米朝首脳会談でシンガポールがいくら稼いだかが明らかに
(スプートニクのサイトにジャンプします)

シンガポールの隣国マレーシアで
異母兄の金正男氏が殺害されたことを
考えると皮肉だなと思いました。