ダッカのテロ

アーキ・ヴォイスのコーディネーターです。

さて先週末、
バングラデシュの首都ダッカで、
武装グループが飲食店を襲撃し、
日本人7人を含む20人が
犠牲になりました。

イスラム国(IS)が犯行声明を
出しましたが、実際はISと関係する
地元の過激派の犯行という情報もあります。
先月末にはトルコのイスタンブール、
また今週はイラクの首都バグダッド。
立て続けにテロが起こっています。

例年、ラマダン(断食月)では
宗教意識が高まることもあり、
過激派によるテロが警戒されます。

すでにISはラマダンに入る前、
テロの実行を宣言していました。

この時期にテロが増える背景は、
イスラム教徒が寺院に集まること、
その中には、説教者から
欧米文化への憎悪を聞く機会も
あること、といったことがあります。

昨年の2015年のイスラム過激派による
連続テロでは400人以上の人が犠牲になりました。

 (ちなみに、2016年のラマダンは
  6月6日から7月5日まででした)

今回犠牲になった日本人の方々は
現地のために尽力されていた方々で、
やるせない気持ちになります。
ご冥福をお祈りします。

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■ バングラデシュとベンガル語 ■

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今回、テロのあった
バングラデシュとその言葉を
取り上げます。

バングラデシュは、
インドとミャンマーの中間にあり、
かつては東パキスタンと呼ばれていました。

1971年に独立し、バングラデシュとなります。
国土は日本の40%ほどです。
以下、エコノミストのレポートから抜粋します。
(『2016世界はこうなる』日経BP社より)

バングラデシュの概要

 ・ GDP成長率:6.5%

 ・ 一人当たりGDP:1,320ドル

 ・ インフレ率:5.9%

 ・ 財政収支(対GDP比、%):-5.2

 ・ 人口:1億6360万人

今回の痛ましい事件が起きるまで、
バングラデシュには200社以上の
日系企業が進出し、増加傾向にありました。

近年は「世界の縫製工場」として、
世界各国のアパレルメーカーが
生産拠点を設けていることもあり、
日本からもアパレルや縫製業の進出が
増加しています。

なお、このバングラデシュで
用いられる言語が「ベンガル語」です。

ベンガル語はバングラデシュの国語で、
インドの西ベンガル州でも話されています。
そのため、ベンガル語を話す人口は2億人を超え、
世界で7番目に多い言語です。