【思い込み】による【原文の解釈違い】を防ぐ、第一歩。

こんにちは。アーキ・ヴォイス翻訳コーディ
ネーターのオーです。

先週のお話では、【フライヤー】に関する
英語とタイ語、ベトナム語におけるgoogle
翻訳事例を紹介しました。

google翻訳も、元は人による翻訳ですから、
【原文の解釈違い】は私たちにも発生し得る
事を認識しておく必要があります。

そして【原文の解釈違い】を防ぐ為の手段と
して3つの方法を、先週お伝えしました。
一応、再掲しておきますと・・・

【1】写真や動画などの視覚データをお客様
に用意してもらう
【2】一次翻訳者とは別に校正チェッカーを
加えた翻訳体制の提案をする
【3】英語版の完成を先に行い、その後多言
語化する

以上です。ところで・・・

上記3つの前に、私たちがやらなければなら
ないことがあるのですが・・・それは何か、
ご存知ですか?

それは・・・、【お客様に確認すること】
です。

私たち翻訳コーディネーターにとっては、
例えば電機メーカーや法律事務所など、様々
な業界の方がお客様となりますから、それら
の業界について学びます。学ばないと、お客
様が安心するような意思疎通が難しいから
です。
※業界によっては、擬音語や擬態語にまで
精通する必要もありますね。

しかし、その業界に関する知識や用語につい
て、お客様以上に知っていることも難しい、
というのが正直なところです。
※お客様の多くが翻訳業界用語とも言える
【ネイティブチェック】と【クロスチェッ
ク】の違いを説明できない事と、似ている
と思います。

ですから、【フライヤーを持ってきてくださ
い】という一文のみを
翻訳する場合であっても、【フライヤー】が
何を意味するのかを、厳密には、お客様に確
認する必要があると考えています。

【チラシやビラ】なのか【揚げ物調理器具】
なのか・・・。
※明らかに前後の文脈から判断できる場合も
ありますが・・・。

そして、大切なことがもう一つ。
【翻訳物の使用用途】を確認すること。

大体は、【翻訳物をどのように使用され
ますか?】と確認することで解決できること
が多いです。「ブラジル出身の販促スタッフ
に対してビラを持ってきてもらうことが多い
ので」との回答があれば・・・さすがに、
間違えないですよね。

大切なことは、【思い込み】により解釈しな
いことです。

お客様から預かる原文の解釈のみならず、私
たちが話す用語についてもそれは同様です。

あなたの【思い込み】通り、お客様が解釈し
ているとは限りません・・・。