今回のパリの事件から思うこと

アーキ・ヴォイス翻訳コーディネーターです。

ここ最近、急に寒くなってきましたね。
最近、体調を崩されている方が多いように思います。
気温の変化が激しいからでしょうか。

いよいよ年末に入っていきますので、
風邪などひかれませぬよう、ご自愛ください。

さて、ちょうど1週間前、パリでテロが起きました。
そして、昨日はテロ首謀者が銃撃戦で死亡。

この1週間というもの、
パリの状況に釘付けになっていました。

今回の事件を見ながら、思ったのは、
今後、ヨーロッパやほかの国で難民問題が
どのようになるのか、ということでした。

今年は、ヨーロッパの難民問題が
クローズアップされています。
というのも、中東の紛争の結果、
大量の難民が西欧諸国に向かうという
事態が発生しているからです。

特に、今年の4月あたりから
「2015年欧州難民危機」
という言葉が使われ始めました。
2000人近くの難民を乗せた5隻の船が地中海に沈み、
1200名の犠牲を出した事故を受けてのことです。

今回のテロの原因はシリア空爆への報復とのことですが、
テロが実行できた背景には、難民の受け入れや
国境の管理不足などが考えられます。

余談ですが、今回の事件を見ていると、
2000年前後のウイーンを思いだしました。

当時、ヨーロッパを旅行していて、
1ヶ月程、オーストリアのウイーンに
滞在していました。

当時のウイーンには、EU統合の影響で、
トルコなどから大量の移民が流入しました。
結果、「外国人出ていけ」という看板ができ、
移民受入制限を打ち出したハイダーという人の
極右政権が成立しました。

旅行中も毎日、デモ行進を
見ていたように記憶しています。

ウイーン市民の間では、
移民のせいで仕事を奪われたと主張する人や、
移民のせいで治安が悪くなったと感じる人が
多かったように思います。

今回のパリの事件を見て、
今後は、難民の受入制限、そして、
西欧諸国の右傾化(愛国主義の激しい動き)に
つながっていくと推測しています。

本日もアメリカではシリア難民の受入計画停止
の法案が可決されました。

今回の悲惨な事件をどのように乗り越えるのか、
またどのように世の中が動いていくのか、
とても注目しています。

なお、今回の犠牲になられた方には
心からご冥福をお祈りします。

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