タイ語の概要
タイ語は、タイ王国の公用語であり、ラオス、ミャンマー、中国、ベトナム、マレーシアなどにも日常的に使用している人たちがいます。狭義にはタイの中央方言を意味しますが、日本語もそうであるように、タイ国内でも地方によって様々な方言があります。
タイ語の発音、語法、声調などは、中国語との共通点が見られますし、語彙はサンスクリット語、パーリ語などの影響が大きく、文字はクメール文字を元に作られています。
広義の意味でのタイ語には、標準語としてのタイ語のほかに、
- 北タイ語(チェンマイ語)
- 南タイ語
- イーサーン語(タイ東北部)
- ラオス語(ラーオ語)
などが含まれます。
タイ語の言語系統
タイ語は、ラオス語と互いに方言の関係にあり、言語系統はタイ・カダイ語族とされ、文法上は孤立語に分類されますが、異論もあります。例えば、元々中国南部に住んでいた人々が、現在のタイやラオスに南下していったとも考えられ、シナ・チベット語族に属するとも言われています。
また語彙は、サンスクリット語、パーリ語、英語、中国語、クメール語などからの借用語が多く、全語彙の3分の2を占めるとも言われます。これはその歴史的・地理的要因によるところが大きいでしょう。
タイ文字・文法
タイ語と言って特徴的なのは、タイ文字。シャム文字とも呼ばれ、13世紀にクメール文字から作成されたと言われています。
สวัสดี ครับ (こんにちわ:男性の場合)
ขอบคุณ ค่ะ (ありがとう:女性の場合)
ขอโทษ ครับ (ごめんなさい:男性の場合)
44(そのうち2つは現在廃字)の子音文字、32の母音記号、4つの声調符号その他で構成されています。また上記のような挨拶などでは、男性の言い方と女性の言い方では若干の差異があります。
タイ語の基本語順は、主語+動詞+目的語のSVO型で、ヨーロッパ系言語のような名詞の性、数、格や、動詞の活用などもありません。形容詞と動詞の違いもはっきりしていないため、語順に従い単語を並べると意味が通じやすくなります。

